虫歯と歯周病 歯科の主な病気は虫歯と歯周病であり、進むと歯が失われます。これに対して、最近ではインプラントと呼ばれるチタン製のボルトを顎骨に植える治療や再生医療なども進んできました。また、口の中の細菌が、心筋梗塞などの循環系の病気や食べ物が気管に入って起こる誤嚥性肺炎との関係が深いことがわかってきました。 虫歯と歯周病は、口に住んでいる細菌による感染症で、遺伝による影響もありますが、口の衛生状態や食生活との関係が深く生活習慣病とも言えます。ですから、妊娠中や子供が小さいうちに予防法の指導を受けることや、子供達が自分で口の健康を守る生活習慣をつけることで、将来、歯を失う可能性が低くなります。入れ歯やインプラントに頼らず自分の歯で物を食べられるようにしたいですね。
不正咬合と顎関節症 咬み合わせや歯並びの異常である不正咬合に対する矯正治療は、噛みやすくなり、見かけも良くなりますが、口の中の手入れがしやすくなることで、虫歯や歯周病の予防にもつながります。顎関節症は、耳の少し前の所に痛みが出たり、音がしたり、口が大きく開かないなどの症状が出る病気です。原因は、食いしばりや歯ぎしり、咬み合わせの異常、ストレス、姿勢などが考えられています。また、あまり知られていませんが、心理的な原因から歯、舌、顎、顔面などに痛みや違和感が出ることがあり、歯科心身症と呼ばれています。 われわれ歯科医と歯科衛生士は、このような病気の治療のみならず予防にも力をいれて、皆さんの健康の向上に努めたいと、日々頑張っています。(みどり小児歯科 院長 和気裕之)
和気裕之 院長 東京医科歯科大学口腔外科、日本大学松戸歯学部、神奈川歯科大学・附属病院などで診療、指導にあたる。顎関節症や咬み合わせなどについて著書も多数。
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